株式会社 ナゴヤ


簡単施工!!ねじ込むだけ!!そして、かじらない!!その理由とは!?

シールコートニップルの概要

ナゴヤのステンニップル(ねじ部)に「フッ素系高分子ベース架橋型シール」を塗布したものです。

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シールコートニップルの製品ページ

専用の自動塗布機を使用し、膜厚が均一になるよう塗布してあります。塗布後は24時間以上乾燥させ、専用の焼成機で熱処理を行います。これによりステンニップルとシール部分が分子結合され固着します。(輸送時においても剥がれることはありません。)

施工時においては、シールテープを巻くなどの下準備が省け、そのまま施工を行うことが可能です。シールコートニップルは潤滑性があり、シールテープ等と比べ驚くほどすんなりと入っていきます。また、ステンレス配管特有の「かじり」がほとんど発生しないのも特徴です。

シール部分について

  • 主成分はフッ素樹脂(PTFE、4フッ化エチレン樹脂、テフロンなど呼称)
  • その他に水溶性のアクリル樹脂など
  • 口径により膜厚150ミクロン~400ミクロンで均一に塗布
  • 焼成処理を行うことで表面がサラサラしている

シールコートニップルの特長

  • 輸送時においても剥離しにくい
  • 長期間の保管においても劣化しにくい
  • 潤滑性があるのでかじりにくい
  • 施工の手間、工数が削減できる
  • 膜厚が均一で施工した際の外観が綺麗
  • RoHS指令に適合している
  • 繰り返し使用できる場合もある(外した際の状態によって異なりますので必ずというわけではありません)
  • シールのカラー対応が可能(素材によって色分けをするなどの利用ができます)

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シール部分の耐熱・耐圧試験例(一部抜粋)

流体 口径 温度 内圧 条件 締めつけトルク
作動油A 15A 20℃ 49.03MPa 6時間振動後に加圧 88.26N・m
作動油B 20A 80℃ 30.80MPa 3時間連続加圧 68.65N・m
タービン油 6A -70℃~200℃ 1.96MPa 冷熱サイクルテスト 3.92N・m
ミッションオイル 20A 140℃ 3.92MPa 自動車メーカーにて現場試験 情報なし

シール部分の耐性試験例(一部抜粋)

浸せき液体・暴露ガス 条件 重量変化
温水 95℃ 7日間 +0.1%
10%硫酸 常温 7日間 +1.5%
10%水酸化ナトリウム(苛性ソーダ) 常温 7日間 -0.2%
エンジンオイル 100℃ 96時間 +1.8%
軽油 95℃ 24時間 +0.1%
都市ガス、プロパンガス 常温 3ヶ月 変化なし

施工時の注意事項

  • JIS B 0203(管用テーパねじ)規格にてご使用下さい
  • バリなどを取り除いて施工して下さい
  • めねじ側にシールをした継手との併用は避けて下さい
  • 施工の際にトルクはかけ過ぎないようにして下さい
  • ねじ変形、シール剤剥離がある場合はご使用にならないで下さい
  • 流体に薬品をご使用の際は使用の可否をお問い合わせ下さい
  • 溶接する場合は熱による劣化が起きないようにして下さい

シールコートニップル標準締め付けトルク一覧表

呼び径 ねじ込み山数(参考値) 標準締め付けトルク(参考値)
シールコートニップル 一般ねじ込み継手 全ねじ込み
山数
トルクN・m
(kgf・m)
レンチ呼び寸法×
加える力N(kgf)
注(4)
A B 手締め
山数
注(1)
手締め後の
締め込み山数
手締め
山数
注(2)
手締め後の
締め込み山数
注(3)
6A 1/8 2.5 3.5 4.5 1.5 6 10(1) 200×90(9)
8A 1/4 2.5 3.5 4.5 1.5 6 20(2) 200×170(17)
10A 3/8 2.5 3.5 4.5 1.5 6 30(3) 200×250(25)
15A 1/2 2.5 3.5 4.5 1.5 6 40(4) 300×200(20)
20A 3/4 3 4 5.5 1.5 7 60(6) 300×290(29)
25A 1 2.5 3.5 4.5 1.5 6 100(10) 450×290(29)
32A 1・1/4 3 4 5.5 1.5 7 120(12) 450×350(35)
40A 1・1/2 3 4 5.5 1.5 7 150(15) 600×320(32)
50A 2 3 6 7.0 2.0 9 200(20) 600×420(42)
65A 2・1/2 7.5 2.5 10 250(25) 900×350(35)
80A 3 9.0 2.5 11.5 300(30) 900×430(43)
100A 4 11.0 3.0 14 400(40) 950×530(53)
  • 注(1)シールコートニップルの手締め山数は参考値であり、全ねじ込み山数は一般継手と同じ山数をねじ込んで下さい
  • 注(2)基準径の位置までの締め込み山数を示す
  • 注(3)基準径の位置からの締め込み山数を示す
  • 注(4)呼び径3以下はパイプレンチ、呼び径4以上は鎖パイプレンチの呼び寸法を示す

よくある質問

本当にシール部分は剥離しないの?
厳密にいいますと粉状のものが少し落ちることがありますが、ねじの谷側にシールがあれば機能に問題ありません。
繰り返しの使用はできるの?
可能です。ただし、取り外した状態にもよりますので保証はできません。可能であれば1回での使用を心がけて下さい。
ねじ込んでいくと止まらないのだけど?
潤滑性が高いので高トルクでねじ込むと入っていく場合がありますので適正トルクにてねじ込んで下さい。
流体に薬品は使用できますか?
耐薬品性にも優れておりますが、ご使用の際は念のため流体と環境をお問い合わせ下さい。
めねじ側にもシール剤は必要ですか?
めねじ側へのシールは不要です。併用しての接合は避けて下さい。
他社のおねじ製品にシールコート処理をしてほしいのだけど?
形状により可能ですのでお問い合わせ下さい。また、特殊サイズのニップルへのシールコート塗布も可能です。
カラー対応をお願いする場合はどうしたらいいの?
完全受注生産での対応になります。シール剤に水溶性の染料を混ぜて着色しますのでオリジナルカラーを作成できます。

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